バストアップと聞いて、何をイメージするでしょうか?
 
摂取する栄養の工夫や、マッサージといった対策が思い浮かぶのでないでしょうか。

呼吸整体士の森田愛子さんは、これらに加えて「バストアップ呼吸整体」というメソッドを提唱されています。
 
現代はパソコンやスマホの長時間操作が当たり前になっています。またストレスを感じる場面も増えています。
 

 
これらの要因は体の緊張と力みを生みます。
 
すると無意識に呼吸が浅くなり、「胸のしぼみ」を招いてしまいます。これを防ぐのが「バストアップ呼吸整体」なのです。
 
森田さんの解説です。

体に力みがあると、呼吸が浅くなる。その結果、胸がしぼんだ感じに。
 
深い呼吸に導く整体を行えば、ふっくら胸が手に入ります。

 
バストアップ呼吸整体のやり方を紹介します。

1 指を肋骨にあてる
イスに座って、左手は親指以外の4本の指で右胸の肋骨を押さえ、左下に押し下げます。右腕は左下に伸ばし、手の平は上にして指を広げます。
 
2 顔の前を通して腕を回す
腕が体や顔すれすれの位置を通るように、右腕を付け根からゆっくり回します。
 
3 手をできるだけ遠く離して回す
大きな円をイメージしつつ、右腕を頭上からゆっくり下ろしていきます。
 
4 力を抜く
腕が下まできたら、いったん力を抜きます。
 
呼吸しながら1~4を10回繰り返しましょう。反対側も同様に行います。

 
この動作をするときは背筋を伸ばしすぎるのはNGなのだそうです。
 
姿勢がピシッとしているほうが良さそうなイメージがありますが、ダメな理由を森田さんはこう解説されています。

頑張って作った美姿勢は、一時的に胸を上げて見せているだけ。
 
背骨の自然な湾曲をなくし、体の動きを硬くしてるので、呼吸も苦しく、力みを助長します。
 
楽に呼吸できる姿勢で行えば、日常でも深い呼吸ができるように。そうすると、バストはふっくら、自然に上がります。

 
呼吸が浅くなると、血液の巡りも悪くなります。「呼吸整体」は簡単な動作なので、実践してみてはいかがでしょうか。
 
(このコンテンツは日経ヘルス2018年10月号32~33ページを参考にしました)