当サイトでは、”リンパ”に関連するコンテンツをいくつかエントリーしています。
美容においては「むくみを解消する」「老廃物を排出する」といったトピックで、リンパは欠かせない要素です。
しかし血液と違って、リンパの働きはちょっとわかりにくいのではないでしょうか。
このコンテンツではリンパの役割についてまとめます。
(立元智子さんの「肌浄化リンパマッサージ」14~15ページ、小峯貴子さんの「今すぐ美肌習慣」62ページを参考にしています)
リンパの役割は主に三つあります。
・免疫機能
・余分な体液の回収
静脈が水溶性の老廃物を流すのに対し、リンパ液は脂溶性の老廃物(余分な脂肪やコロステロール)も流し、そのほか不要なタンパク質、糖分も排出します。
リンパマッサージがダイエットにも効果的なのはこのためです。
リンパ管は全身に張り巡らされていて、要所にリンパ節があります。リンパ管が川、リンパ節が湖か海といったイメージです。
リンパ節は小豆ほどの大きさで、人体には全身で600~800ヶ所のリンパ節があります。
この中で「五大リンパ節」とされているのが
首 鎖骨 わきの下 脚の付け根(そけい部) ひざ裏
にあります。
老廃物を運んできたリンパ液はリンパ節でろ過されて浄化されます。その後、老廃物は腎臓を通って膀胱にたまり、最後は尿として体外に排出されます。
リンパの流れはとてもゆっくりで、1分間にわずか2~3cmほどです。血液の心臓のようなポンプがリンパにはないので、自力ではほとんど流れません。
リンパを流す力を生むのは筋肉です。
体を動かしたり、呼吸をすることでリンパ管が圧迫され、リンパ液が少しずつ流れていきます。
つまり筋肉が少ない、あるいは筋肉を動かさないとリンパの流れは滞ってしまうのです。
顔がむくんでしまう(=リンパの流れが滞っている)のは、顔の筋肉は動かさないからであり、ふくらはぎなど脚がむくんでしまうのは筋肉が少ないためです。
顔であればマッサージをする、脚であればある程度の筋肉をつけることでむくみは解消できます。
リンパが滞ることで起きる弊害をまとめます。
・脚がむくむ
・顔の輪郭がぼやけてたるみやすくなる
・目の下にくまが出やすくなったり、はれぼったくなる
・ニキビや吹き出物が出やすくなる
・シミが出やすくなる
・肩こりがひどくなる
・顔や首が大きく、太くなる
「むくみ」以外にも意外と多くの美容トラブルをひき起こすことがわかります。
リンパの流れが悪い=老廃物の排泄がスムーズにいかない、ということ。つまりは便秘と同じような状態です。(言い過ぎ?)
リンパマッサージをした時、痛みを感じる場合は老廃物が詰まっているサインです。
適度な運動を心がけ、女性でも筋トレである程度の筋肉をつけてリンパの流れをスムーズにしてあげましょう。