美容の調子を整えるためには、質の良い睡眠は欠かせません。
良い眠りを得るには自律神経の”メリハリ”が大事です。
メリハリとは何かというと、簡単には
朝~夕方(活動時間)は交感神経が優位
夜(就寝時間)は副交感神経が優位
になることです。
このコンテンツでは、このメリハリをつけるのに役立つ運動を紹介します。
朝に交感神経を優位にするモナリザ・エクササイズ
交感神経は「活動するための神経」です。
朝は活動が始まる時間なので、交感神経が優位にならなくてはいけません。
「朝はどうも体動かない、億劫である」という方は、安静時に優位になる副交感神経から交感神経への切り替えがうまくできていない可能性があります。
そんな時は「モナリザ・エクササイズ」はいかがでしょうか。
簡単な動作で、交感神経を優位にできる運動です。
モナリザ・エクササイズには「シェイキング」という動作があります。
シェイキングは、朝起きてカーテンを開けた部屋で行います。
具体的なやり方は次のとおりです。
2 両手・両足を天井に向けて上げる
3 両手と両足を小刻みにぶらぶらと揺らす 力を入れすぎず、リラックスしながら行う 20秒を1セットにして2回繰り返す
シェイキングは血液とリンパの流れを促進する効果が高く、同時に交感神経を優位にするので、目覚めを良くしてくれます。
「活動するための神経」である交感神経をONにして一日を活動的に過ごすため、シェイキングは朝行うことに意味があります。
シェイキングにはむくみを解消する効果もあります。
動作も簡単で、短時間で実行可能なので、毎朝の習慣にしてはいかがでしょうか。
夜は副交感神経を優位に 片足立ちエクササイズ
交感神経を優位にして昼間活動したら、夜は副交感神経を優位にして休息準備に入ります。
眠る時点で副交感神経へスムーズに切り替えできれば、質の良い睡眠が得られます。
横浜クリニックの青木晃院長は、副交感神経を優位にする「片足立ちエクササイズ」を提唱しています。
夜の入浴前に片足立ちを行うと、バランスをとることに意識が集中するため、脳の興奮が鎮まって副交感神経への切り替わりがスムーズになるのです。
片足立ちエクササイズの具体的なやり方は次のとおりです。
2 足を浮かせた側の骨盤を上げるように、お尻をキュッと持ち上げる
3 10回を1セットとして、2セット行う 反対側も同様に
体がふらつく場合は片手を壁についてもOKで、終了後にぬるめのお湯で半身浴をするとさらに眠りやすくなります。
このエクササイズを行うと、骨盤周辺の腸腰筋や大腰筋などのインナーマッスルと平衡感覚が刺激されます。
これで体の土台である筋肉や骨格系が整い、自律神経が働きやすい環境が作られるのです。
この片足立ちを夜に、上で紹介した「シェイキング・エクササイズ」を朝に継続して行っていると、交感神経と副交感神経の働きにメリハリがついて、睡眠のリズムが整ってきます。
自律神経の働きも正常になるため、冷え症や肩こり、腰痛、便秘といった体調不良も解消されやすくなります。