バスト(周辺の)ケアというと、「大きさ」「黒ずみ」が話題になりがちですが、肌にも注意が必要です。
 
おっぱい周辺からデコルテにかけては、実はニキビなどのトラブルが起きやすい場所なのです。
 
しかも、胸のニキビは顔のニキビ薬では治らないこともあるとか?

バスト周辺の皮膚トラブルケアや洗い方についてまとめてみました。
 
このコンテンツは北村珠希医師の「オトナ女子のためのおっぱいケア手帖」84~85ページ、90~91ページを参考にしています。

おっぱい周辺のトラブル

バストの周辺(デコルテ)は、肌の不調が起きやすい場所です。
 
長時間ブラジャーに包まれていて、汗がたまりやすいからです。
 
おっぱい周辺に起きやすいトラブルには以下のようなものがあります。
 
ニキビ
マラセチアというカビ菌が原因で吹き出物ができます。赤くなりやすいのが特徴です。
 
毛嚢炎(もうのうえん)
毛穴に細菌が感染してできる吹き出物です。黄色い膿がたまり、跡が残りやすいので注意が必要です。
 
毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)
毛穴に角質が詰まって発生します。ニキビより小さい茶色や赤色のぶつぶつができます。治りにくい特徴があります。
 
シミ・癜風(でんぷう)
癜風菌という常在菌が角質に繁殖してできる茶色のシミです。痛み、かゆみはありませんが広がったり、再発しやすい症状です。
 
イボ
ウィルス性と、体質によるものがあります。特に害はありませんが、気になる場合はレーザー治療などで切除できます。再発する場合は、身体の免疫力を高める習慣をつけましょう。
 
ブラジャー姿の女性
 
バスト周辺にできるニキビは、顔にできるニキビと原因が違う場合がほとんどです。
 
顔にできるニキビの多くは、よく知られている「アクネ菌」が原因なのに対して、バスト周辺のニキビは「マラセチア菌」が原因なのです。
 
そのため、顔用のニキビ治療薬を塗っても、あまり効果がありません。バストの周囲専用の薬を使いましょう。
 
これらのトラブルを防ぐ心がけとして、銀座みゆき通り美容外科の北村珠希医師は次のようなポイントを指摘されています。

・衣服を清潔にするよう心がける
・長い髪がデコルテ周辺に当たらないように結ぶ
・おっぱいやデコルテに汗をかいたら、自然乾燥させずにこまめに拭き取る
・洗髪時のシャンプーを残さない

 
バスト周辺のお肌を健やかに保つには、日頃から洗って清潔をキープしてあげることが重要です。
 
といっても、ゴシゴシ洗うのは良くありません。
 
次のコンテンツでは、適切な洗い方を紹介します。

おっぱいの正しい洗い方 NGなやり方は黒ずみも?

上で紹介したように、おっぱい周辺も清潔さをキープするのは大事なポイントなのですが、ゴシゴシ洗うのは良くありません。
 
というのも、バスト周辺の皮膚はとてもデリケートで、人によっては顔の皮膚よりも薄いことがあります。
 
バストマッサージ動画
 
そのように繊細な場所を洗うのにナイロンタオルでゴシゴシ、というのはNGです。
 
北村医師はこのように指摘されています。

摩擦によるダメージや色素沈着が起きて、乳首や肌の黒ずみが進むこともあります。

「摩擦が黒ずみの原因になる」とは、当サイトでも紹介していますが、ゴシゴシ洗いが黒ずみの原因になる、というのは忘れがちではないでしょうか。
 
それではどのように洗うと良いのでしょうか?
 
北村医師は以下のやり方を推奨されています。

・石けんやボディソープをネットでしっかり泡立て、手のひらにのせて泡だけでバストおよびその周辺を包み込むようになでる
 
・ミネラル配合を石けんを使うと、肌の深部まで柔らかくなるのに加え、血流や発汗も促されて老廃物の排出も促進される

 
「顔の皮膚と同じくらい繊細」なパーツということは、洗い方も洗顔と同じくらいのデリケートさが求められます。
 
北村医師によれば、体の汗や余分な皮脂はお湯だけでも流させるので、肌をこする必要はありません。
 
泡でなでるような洗い方でも十分なのです。
 
ジャムウソープのモコモコ泡
 
「泡立て」といえば、ジャムウソープの泡パックですよ!
 
バストトップの黒ずみのもとケアのための泡パックですが、バスト周辺を泡で洗うのと同時に泡パックという使い方でもOKではないでしょうか?
 
ジャムウソープで洗うことで、デコルテ周辺の肌の明るい印象もサポートしてくれるので、
 
・肌の洗浄
・黒ずみのもとケア
・明るい印象ゲット

 
と、一回でいくつもケアできる美味しい使い方になります。
 
特に汗をかきやすくてデコルテ周辺を出す機会が増える、暑い季節には試してみて下さい!