体の「ゆがみ」が美容・健康に良くないことは知られています。
それはわかっていても、実は日常生活で体を歪ませる要素は意外と多く、知らないうちにゆがみが発生することがあります。
ヨガインスラクターの中島史恵さんが、著書「たった3週間で下がらない体をつくる最強逆トレ」でそうした「ゆがみ」について解説されています。
同書の20~21ページから、一部を抜粋して紹介します。(この本は参考になりますよ!)
たった3週間で下がらない体をつくる最強逆トレ
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そもそも体の作り自体が対称ではない
そもそも、人間の体は左右対称ではありません。
それは臓器の位置からも明らかで、中島さんは「体はゆがんでいて当たり前」としています。
今や健康のキーワードともいえる”ゆがみのない体”。体の左右、前後のバランスのいい体のことをいいますが、実際には人間はロボットではないので、左右対称でもなければ、体の前後で使い方が違うので当然ゆがみが出てきます。
さて、そもそもなぜ人間の体はゆがむのか。この答は立位になったことに大きく関係してきます。
まず臓器の配置です。心臓は左、肝臓や膵臓は右、胃は左といったように、そもそも左右対称に配置されているわけではありません。こうしたことでも体を左右対称に保つのは難しいものです。
加えて、日頃の動作は「偏り」が生まれやすいものが多いのです。
日常動作は”偏り”が多く ゆがみを招きやすい
実は日常生活で”偏った”体の使い方をしている場面はたくさんあります。
そもそも、利き手自体が片側だけを使う要素になっています。
体の使い方を見ても、ものを書いたり、調理のとき包丁を使うなどの作業を右手ですれば、右手に力がはいりやすくなったり、右に体が傾くこともあるでしょう。
また、脚を組んだり、片脚重心で立ったりするなどの普段の姿勢から、骨盤の左右どちらかが高くなったり、前傾後傾といったように体の前後にもゆがみが出てきます。
こうしたゆがみによって、使える筋肉、衰える筋肉といったアンバランスが生じたり、筋肉や関節に過度な負担をかけることで、コリなどの痛みにもつながるのです。
その他にも歪みを生む動作があります。
右肩で荷物を持つクセ
これは非常に多いのではないでしょうか。
右肩が上がって左肩が下がり、そのゆがみを骨盤で調整しようと腰回りの筋肉が収縮します。
それによって血流障害が起こると腰痛を引き起こすことがあります。
左腰で子供を抱っこするクセ
子供を左の腰にのせるようにして抱いていると無意識のうちに左の骨盤が上がり、しかもその状態をしばらくキープすることになります。
この動作が習慣になるとゆがみをもたらしてしまいます。
高めのヒールは骨盤前傾の原因に
骨盤は左右だけでなく、前傾後傾と前後にもゆがみやすい場所です。
高いヒール靴を履く女性は反り腰になって骨盤が前傾しやすく、猫背の人は骨盤が後傾しやすくなります。
普段の動作は無意識に行うので、矯正するのはなかなか難しいもの。
なので時には、いつもとは逆側の体を使うよう意識してみてはいかがでしょうか。
右利きの人は、あえて左手で作業するのもアリです。
中島さんの本「最強逆トレ」でも「いつもとは逆側を使う」やり方が推奨されています。参考にしてみて下さい。