日頃のスキンケアに加え、週一回くらいの頻度で行うケアとして、当サイトでは
 
 
・ピーリング
・垢すり


を紹介しています。
 
他にも、美容家・スキンケアセラピストの小峯貴子さんが提唱されているディープ洗顔もあります。
 
これはいわば「気合を入れた洗顔」で、大量の泡を使い、顔をパーツにわけて念入りに洗う方法(週に一回程度推奨)です。
 
このコンテンツでは、そのディープ洗顔を紹介します。「定期的な特別ケア」の選択肢のひとつにしてみてはいかがでしょうか。
 
(このコンテンツは「今すぐ美肌習慣」34~49ページを参考にしています)

ディープ洗顔 大量の泡の作り方

ディープ洗顔では、洗顔の前にまず大量の泡を立てます。
 
汚れをくるむための泡はディープ洗顔に欠かせません。
 
泡立てに用意するものは以下の三つです。
 
・洗面器(中サイズ)
・洗顔料(洗顔一回分の量)
・水50ml

 
たくさんの泡を作りますが、洗顔料は一回分です。以下に手順を紹介します。

・洗面器に洗顔料と水を入れる
 
・手の指を全部使って、軽く卵を包むような形にして混ぜる
 
・泡がメレンゲ状になり、ツノが立つくらいまで泡立てる
 
・洗面器に半分以上の量を目安に泡立て、洗面器をひっくり返しても泡が落ちなくなったらできあがり
 
※手である程度泡立てたら、そこから泡立てネットを使っても構いませんネットを泡の中で洗う感覚で手を動かすとどんどん泡立ちます
 
※泡を指にとって肌に乗せたら、いったん指を離すのがポイントです その後泡の上に垂直にそっと指を乗せて、泡を転がすように広げながら洗います
 
泡を指で肌に乗せてそのまますぐに洗い出すと、泡が均一に広がらず偏るため、洗いたい場所に泡が残らないことになります

 
別コンテンツでは米澤房昭さんの泡立てない洗顔も紹介していますが、ディープ洗顔では大量の泡で洗います。こちらのほうが一般的に認知度が高いでしょう。
 
ディープ洗顔を実践しなくても、たくさんの泡で洗いたい場合は上のやり方を試してみてはいかがでしょうか。
 
その際は、小峯さんが指摘されている「正しい洗顔のやり方 水で濡らさず 鏡を見ながら」も参考にして下さい。

発泡剤使用洗顔料の見分け方

小峯さんは、ディープ洗顔では発泡剤の入っていない洗顔料を使うよう勧めています。
 
というのも発泡剤が入っている洗顔料では、皮膚の古い汚れが落ちにくいケースがあるのです。
 
週に一回、気合いを入れて古い汚れも落とすのがディープ洗顔です。そのため発泡剤入りの洗顔料は適さないことがあります。
 
発泡剤入りでも、ファンデーションなどの汚れは落とせるので日常の洗顔に使うのは全く問題ありません。
 

 
発泡剤が入っているかどうかは、製品メーカーに問い合わせるか、販売しているお店の店員さんに質問すればわかります。
 
もしくは、小峯さんも実践されている見分け方を使う手もあります。
 
その見分け方は以下のとおりです。

・フタのついた透明な容器に水と洗顔料を入れ、シェーカーのように振る
 
・できた泡にファンデーションなどの粉を少しかけてみて、音を聞いてみましょう。すると・・・
 
・パチパチと音がする→発泡剤なし
・音がしない→発泡剤入り

 
という違いがあります。

 
ディープ洗顔には、パチパチと音がする洗顔料を使って下さい。
 
ちなみに泡の下の部分、つまり洗顔料が水にしっかり溶けているかどうかも観察してみて下さい。
 
その部分が透明であれば、洗顔料が全て水に溶けているということであり、肌への負担が少ないことを意味します。

ディープ洗顔の手順概要

ディープ洗顔のやり方を紹介します。
 
あくまで概要なので、詳細は「今すぐ美肌習慣」36~48ページを参考にして下さい。
 
ディープ洗顔は水気を避けるため、お風呂場以外で行って下さい。
 
 
1 顔のお肌が濡れていないことを確認して、上のコンテンツで作った泡をティースプーン一杯分くらいずつ、指にとります。
 
2 あご 
まずはあごからスタートします。ほうれい線に囲まれた内側の部分を右手で左右に泡を転がしながら、クリームを塗るように洗います。
 
3 口角
右の口角部分を上下1cm以内の幅で洗います。右手中指を横にして、上下に細かく動かして洗います。
 
4 
右側のフェイスライン下部ぎりぎりから、目元の下1cmくらいまで、右手の中指と薬指をそろえ、内から外へ螺旋を描くように下から上へ洗います。
 
5 下まぶた
右手の中指を使って、目尻から目頭まで一方向に洗います。シワが寄らないように、力を抜きましょう。
 
6 左の横顔
顔の左サイドを右手で洗います。こめかみの上からあご下まで、中指と薬指をそろえて一方向に洗います。ここでは頬は洗いません。
 
7 
何度も泡を取りながら、右手中指と薬指をそろえ、左右のこめかみを往復するように洗います。
 
8 
眉間から鼻筋をなぞるように右手の中指と薬指をそろえ、上から下へ一定方向に洗います。
 
9 小鼻
右手中指を使って、左の小鼻の下から鼻筋に向かって円を描くように洗います。
 
10 
あごの中央から首の左半分を洗います。軽く上を向き、右手の中指と薬指をそろえ、あごの下から鎖骨まで一定方向に指を動かします。
 
11 上まぶた
右目を閉じ、右手中指でまぶたを目尻から目頭まで左右に洗います。洗わないほうの目はしっかり開けて、確認しながら洗いましょう。指の力を緩めて下さい。
 
12 上まぶた
11からの続きで右目まぶたを上から下へ一定方向に洗います。右手中指を使い、目頭から順に目尻まで小刻みに洗います。
 
洗顔する女性

次に顔の(主に)左側を洗います。
 
左手を使って優しく洗ってあげましょう。

13 口角
左側の口角を洗います。左手の中指一本を使い、右側と同様に上下1cm以内に細かく動かして洗います。
 
14 
左側の頬を洗います。左側のフェイスライン下部ぎりぎりから、目元の下1cmくらいまで、左手の中指と薬指をそろえ、内から外へ螺旋を描くように下から上へ洗います。
 
15 下まぶた
左目の下まぶたを洗います。左手中指をつかって、目尻から目頭まで一方向に洗います。シワが寄らないように、力を抜いて洗いましょう。
 
16 右の横顔
顔の右サイドを左手で洗います。こめかみの上からあご下まで、中指と薬指をそろえて一方向に洗います。ここでは頬は洗いません。
 
17 小鼻
左手中指を使って、右小鼻の下から鼻筋に向かって円を描くように洗います。
 
18 
あごの中央から首の右半分を洗います。軽く上を向き、左手の中指と薬指をそろえ、あごの下から鎖骨まで一定方向に指を動かします。
 
19 上まぶた
左目を閉じ、左手中指でまぶたを目尻から目頭まで左右に洗います。洗わない右目はしっかり開けて、確認しながら洗いましょう。指の力を緩めて下さい。
 
20 上まぶた
19からの続きで左目まぶたを上から下へ一定方向に洗います。左手中指を使い、目頭から順に目尻まで小刻みに洗います。
 
21 鼻の下と唇
左手の中指と薬指をそろえ、ほうれい線の内側部分と唇を洗います。
 
ここまで終わったらタオルで泡を吸い取ります。
 
ここまでで1セット終了です。全て終了したら水できちんと洗い流しましょう。
 
肌の調子に合わせて最大4セットまで行ってOKです。
 
ただし、アトピー、アレルギー、敏感肌、ニキビによる炎症などの肌トラブルがある場合はディープ洗顔は避けて下さい。