基本的に髪型は、自分の好みで決めるものです。
 
でも女性であれば、男性の目を意識したスタイルを考えたことが一度はあるはず。
 
男性ウケする髪型とはどういうものでしょうか?

トップスタイリスト・杉浦成規さんの著書「愛され髪のつくりかた」を参考にして考えてみます。(引用部分の文字修飾は当サイトによるものです)
 
ちょっと昔の映画が原因になった?ソバージュの悲劇についても。

男性が好む髪型とは?女性との考え方の違い

杉浦さんは、髪型の好みに対する女性と男性の意識の違いをこのように解説されています。

一概には言えませんが、女性の多くは、ファッションリーダーと呼ばれるようなモデルやタレントと同じような個性的なヘアスタイルを好む傾向があるようです。
 
たとえばパッツン前髪だったり、明るいカラーリングだったり、個性的なショートヘアだったり・・・。
 
”オシャレでセンスがいい”ということに、もっともポイントをおいているような気がします。
 
一方、男性の場合は、”センスがいい”というよりは、”女性らしさ”を感じられるヘアスタイルを好みます。
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それでは、杉浦さんが考える”男ウケ”する髪型とはどういうものでしょうか?それは
 
ナチュラルなロングヘア
柔らかなウェーブのかかったミディアムヘア
ふんわりしたボブスタイル

 
です。
 
流行の最先端よりも、女の子の魅力が前面に出る可愛らしいスタイルが男性の好みなのです。
 
杉浦さんによると、「もちろん、全員がそうだというわけではありませんが、そういう男性が多いのは事実です」。
 

 
「男ウケを狙って髪型を決めるなんてどうなの?」という意見があるかもしれません。
 
でも女性であれば、男性の目を意識する場面は必ずありますよね?
 
気になる男性がいる
彼氏ができた
デートの日

 
などなど。
 
そしてこういう時って、女性としての魅力がアップしませんか?杉浦さんもこのように解説されています。

男性目線を意識してヘアスタイルを決めるなんて、男に媚びるみたいでいやだとか、モテたいと思ってるみたいで恥ずかしいなんて言わないでください。
 
男性の視線を意識するのは、美しくなるためにはとても大切なことです。
 
恋をしている女性が美しいのは、好きな人を意識して外見に気をつかっているからでしょう。何もせず輝いているわけではないはずです。
 
好きな人がいないとしても、異性を意識して外見を磨くことは、あなたの美しさをアップさせることにつながります。
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「やっぱり(男性ウケしなくても)自分好みの髪型は譲れない!」という女性もいるでしょう。
 

 
でも、一生同じ髪の長さとスタイルを続ける人はまずいないはず。
 
変えてみようかな?という気になったとき、自分の好みに男性が好きそうな要素を少し加える検討をしてみてはいかがでしょうか?

「ナチュラルさ」と男ウケしなかったソバージュ 今は進化済み!

私が考えるに、男性ウケするキーワードは
 
ナチュラル
 
ではないでしょうか。
 
男性って「ナチュラル」を好む傾向が強いですよね。人気の「黒髪ロング」って「ナチュラル」の極みです。
 
メイクも「ナチュラル」が好まれるようですし。
男性はナチュラルメイクが好き!アンケート結果
 

 
これは言い換えるなら、「ナチュラル」から遠ざかるほど、男性から嫌われるわけです。
 
私が見聞きする限り、髪やメイクだけでなく目元、爪(ネイル)、香水、ピアス、ファッション、アクセサリーも同様で、手を加えるほど男性の支持を失う気がします。
 
男性から嫌われるといえば、こんな話を聞いたことがあります。
 
私の友人のお母さんは、かつて髪を「ソバージュ」にしていました。最近はあまり見ないのですが、80年代にかなり流行した髪型なのだそうです。
 
ご本人はけっこう気にいっていたのですが、いわく
 
それが男性には評判悪くてね~(泣)
(あくまでこの方の感想です)
 

 
当時のソバージュは、根元から毛先まで、強めのパーマを細かく入れるものでした。
 
見た目のインパクトはかなり強く、男性からするとリアクションに困る髪型だったようです。
 
私が考えるに、ソバージュは「ナチュラル」からかなり遠いスタイルだったのではないでしょうか?
 
余談ですけど、当時「危険な情事」というコワい映画(私もDVDで見ました!)もソバージュの評判を落としたとか落とさなかったとか。
 

※解説します!
 
「危険な情事」は日本で1988年に公開されたサスペンス映画です。
 
主演はマイケル・ダグラスさん(役名 ダン)、グレン・クローズさん(役名 アレックス)です。
 
作品ではこの二人が不倫関係になり、ダンは「遊び」のつもりがアレックスは本気になり、ダンにつきまとい始める・・・という話です。
 
クローズのさんの鬼気迫る演技は「ヤバい」恐ろしさで、この役柄での髪型がソバージュだったのです。
 
この映画の公開以後、「ソバージュの女はヤバい」なんて根も葉もないうわさも・・・。

 
最近はソバージュが「ネオソバージュ」というスタイルに進化しています。
 
全体的にゆるめで、ふんわりしたパーマなので、「ウェーブパーマ」に近くなります。
 
こちらはナチュラル感が強くなり、上で杉浦さんが推薦されていた「柔らかなウェーブのかかったミディアムヘア」に入ります。
 
元祖(?)ソバージュよりも男性ウケは良いのではないでしょうか。選択肢のひとつにしてみて下さい。