当サイトで紹介しているトップスタイリスト・杉浦成規さんは、「美しい髪を作るポイント」のひとつとして、「髪をちゃんと乾かして寝る」を挙げられています。
これは髪を保護するためで、濡れたままだと髪がダメージを受けてしまうのです。
それを防ぐポイントとなるのは、髪を乾かすためのドライヤーです。
このコンテンツでは、「寝る前に髪をしっかり乾燥」「カールがすぐ取れる際の対策」のためのドライヤーの使い方を紹介します。
(「愛され髪のつくりかた」56、57、74ページを参考にしています)
寝る前にしっかり乾かしてキューティクル保護
「髪は濡れた状態がもっともダメージを受けやすい」のはよく知られているのではないでしょうか。
髪を守るキューティクルは、水分を含むと立ち上がって開きます。
(魚にお湯をかけると、ウロコが立ち上がりますよね?あんな感じです)
この状態では髪が無防備になり、髪同士がこすれる、枕とこすれるなどすると即ダメージを受けてしまいます。
キューティクルがガサガサになった髪はツヤがなくなり、まとまりにくくなります。
アレンジがうまくいかなくなり、雨の日など湿度の高い日には広がる、爆発するといったトラブルも増えてしまいます。
雨の日 髪がはねる・広がる・爆発するなら杉浦成規さんの対策
きちんと乾かすことで、キューティクルはきれいなウロコ状態に戻ります。そのため、寝る前に完全に髪を乾かすのは大変重要なのです。
杉浦さんが勧めるドライヤーのかけ方は以下のとおりです。
髪の内側(顔側)からブラシをそえながら、上から下へ優しく温風を当てていく 頭を斜めに傾けるとやりやすい
髪をバサバサと動かすのはNG 完全に乾くまでドライヤーを当てる
根元にも注意しなくてはいけません。根元は乾きにくいので、しっかりとドライヤーを当てます。(下のコンテンツでも「根元」はポイントです)
全体がちゃんと乾いてから寝るようにしましょう。生乾きはNGですよ!
ちなみに上で紹介している、杉浦さんの「美しい髪をつくるためのポイント」には、「定期的にトリートメントで傷みを補修すること」もあります。
トリートメントについてはトリートメントのやり方・頻度は?を参照して下さい。
カールをキープするコツ!ドライヤーの使い方と裏ワザも
ドライヤーのかけ方についてもうひとつ。
せっかく巻いたカールがすぐに取れてしまうという悩みはありませんか?
朝は上手に巻けた!と思っても、しばらくするとすぐに微妙な感じになってしまう・・・のは、多くの女性が経験しているのではないでしょうか。
カールがすぐ取れてしまう原因を、杉浦さんは
根元が乾かないうちにカールを巻いているから
とされています。
毛先の動きを決めるのは根元なので、巻く前に根元までしっかり乾かしておかなくてはいけません。
しっかり乾かすため、杉浦さんはこのような心がけを推奨されています。
根元が乾く前に巻くと、根元の湿気が毛先の動きをとってしまう。
乾いたと思ってもプラス3分のブローで完全に乾かして。
巻きをキープする裏ワザ(?)として、ゆるくパーマをかけるのもひとつの手です。
杉浦さんによると「完全なストレートよりはゆるいパーマをかけておいたほうが、アレンジのときは扱いやすい」そうです。
巻いている日が多いという方は、スタイリングを簡単にするためにゆるいパーマを検討してみてはいかがでしょうか。
「根元をあと3分乾かす」といったコツを紹介しましたが、朝はその3分が惜しいもの。
「忙しい朝にそんな時間はとれないよ!」という女性も多いはず。
そのため杉浦さんは
「朝5分だけ早起きをして、髪の毛のための時間を使ってみてください」
と勧められています。
それによりカールもばっちり決まるなど、自分の理想のスタイリングに近づきます。
ヘアが変われば、「それと同時にあなた自身の意識もどんどん変わってくるはず」なのだそうです。