雨の日に「髪のセットがキープできない」、「髪が爆発する、はねる」といった悩みは、多くの女性が経験しています。
 
このお悩みにはさまざまな対策がありますが、髪を扱うプロはどのような方法を使っているのでしょうか?

トップスタイリスト・杉浦成規さんの著書「愛され髪のつくりかた」(66~67ページ)から、杉浦さんの対処法を紹介します。(引用部分の文字修飾は当サイトによるものです)


キーワードは”とにかく抑えること”のようです。

雨の日の髪のセット スプレーしてのカールも

雨天時の髪の広がりに対処するには、広がってから何かするというよりも、家を出るまでの準備が大切になります。
 

 
もしくはさらに時間をさかのぼって前日の寝る前の準備ですね。(後述します)
 
家を出るまでに、杉浦さんは以下のような対処をするよう勧めています。

1 くせのあるところに水分を含ませて、くせをのばしてから、ふくらみやすい場所をピンで止める。特にサイドなど、ふくらむと格好悪い場所をしっかりと。
 
ニットキャップなどをすっぽりとかぶって少し時間を置くのも手。
 
 
2 ロングの人は毛先も広がりやすくなるので、カーラーで巻いてしまうのが◎。
 
ややハード系のスプレーを髪全体に振ってから巻くと、クセが持ちやすい
 
 
3 圧縮した状態をつくってから、ドライヤーでスタイリングをする。
 
温風でスタイリングしたあと、ストレートヘアの場合は広がりやすいサイドの髪をきゅっと引っ張り、伸ばした状態で10秒から20秒、冷風を当てる。
(66ページ)

ポイントは、温風の後に冷風を当てることです。
 
杉浦さんの解説によると「溶かしたチョコレートを冷やして固めるイメージ」で、温風で髪を整え、冷風でその形をキープするわけです。
 
抑えたり巻いたりして髪を圧縮した状態を作り、とにかく広がりを抑えましょう。
 
抑えた形で固定することが雨の日のスタイルキープのコツです。
 
家を出るまでに髪の膨らみをしっかり抑えておけば、雨の中外出してもふくらみを最小限に抑えられます。
 

 
雨が降ることが前日にわかっているなら、寝ている間に”寝ぐせ”をつけてしまうのもひとつの手です。
 
気になる場所をピンでとめる、巻くなどしてクセをつけておくのです。
 
雨の日に髪が広がるのは、キューティクルが傷んで髪が乾燥している証しでもあります。
 
乾いた髪が湿気を吸うことで膨らんでしまうのです。
 
日頃からヘアケアに気を配りキューティクルを守ることは、髪を美しくするだけでなく雨の日の広がり予防にもつながるのです。