「意識して水を飲む」美容法は、多くのモデルさんや女優さんが実践しています。
当サイトユーザーさんにも意識している方がいらっしゃるでしょう。
小林暁子医師が著書「医者が教える最高の美肌術」で、水を飲む美容法について解説されています。
よく知られたやり方ですが、「とにかく飲めばよい」というわけではないようです。
飲むとNGな場合もありますし、「水分が足りているかどうか」も判断する必要があります。
同書の184~187ページから、小林医師の解説を一部抜粋して紹介します。
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美容のための水分補給 腸内環境の改善に貢献
水分をとることで期待できる効果は複数あります。
そのひとつが、腸内環境を良くすることです。
水分をしっかりととることも、美肌のために大切な習慣です。
(中略)
まずは、朝起きてすぐに、コップ一杯の水を飲みましょう。
寝ている間に失われた水分を補給する必要がありますし、同時に、胃腸のぜん動運動を促進する効果もありますから、腸にたまっていた老廃物が直腸に送り出され、規則的なお通じの習慣をつくるためにも役立ちます。
朝の水分は神経にも働きかけ、朝食を食べることでさらに腸内環境が良くなります。
また、腸が動くと、副交感神経の働きが活発になり、リラックス効果がもたらされます。
逆にいうと、リラックスしていない状態では、便意は起こりにくいのです。
この働きは、朝食を食べるとより効果がアップ。朝食は抜かずに、必ず食べる習慣をつけてくださいね。
これらを朝のルーティンにすることにより、腸内細菌のバランスがよくなり、美肌の土台が築かれます。
水分補給が美容サポートに役立つことがわかるのではないでしょうか。
夜に飲むのは控え目に 腎臓を保護し夜間のトイレ(尿意)を防ぐ
基本的に”飲む”ことが強調されますが、飲まないほうがよいケースも確認しておきましょう。
水分補給は、日中に積極的にして、夜は控えめにするようにしてください。
人体のしくみとして、腎臓は水分の代謝を担う臓器です。これがお休みに入るタイミングで水分をたくさんとると、処理しきれずに、むくみの原因になります。
夜に水分をとり過ぎると、こんな弊害も起きます。
また、夜間にトイレに行く回数が増え、睡眠不足を招くことも。
睡眠の質が下がると、からだをきちんと休めることができない、たまったストレスを解消しにくい、肌のターンオーバーが阻害されるなど、様々なトラブルが起こりやすくなります。
水分を摂取するなら、活動している日中がオススメです。
腎臓をいたわる意味でも、水分をゴクゴクと飲むのは夕食前までにしましょう。
その後、就寝まではコップ1~2杯程度にしておくのがベター。いうまでもないことですが、お酒の飲みすぎもNGです!
夜中トイレに起きなくても、寝ている間に尿意が強くなるだけで睡眠が浅くなる気がしませんか?
トイレを我慢すると、当然ですがリラックスできません。
目は覚めなくても、一部の神経は覚醒状態にあるように思えるのです。(そのように感じるのは管理人だけでしょうか?)
これを防ぐためにも、夜にたくさん水分をとるのはNGです。
足りる・足りないの判断目安は?
それでは、どれほど飲めばいいのでしょうか?
よく2リットル前後の量が推奨されていますが、各自の体格や活動量、それに季節によって差があるはずです。
「水分が足りているかどうか」の目安はあるのでしょうか?小林医師の解説です。
一日の水分摂取量の目安は、1.5~2Lほど。
しかし、その人のライフスタイルや、体形、年齢、活動量などによって、ベストな水分量は異なります。
朝起きたときにすごくのどが渇いているなら、少し水分摂取が足りない可能性があるので、日中に飲む量を増やしてみて。
逆に、夜に何度もトイレに起きてしまう場合や、顔や手足がむくむ場合は、夕方以降に水分をとるのを控えて、その分を日中に回しましょう。
一度、自分の一日の水分摂取量をきちんと計算してみて、体調と照らし合わせてみるのもいいかもしれません。
水を飲むのは最も手軽にできる美容法のひとつです。
それだけに「とりあえず気が付いたら飲む」といったことになりがちです。
これまで飲む時間帯などを気にしていなかったら、今後は注意してみてください。