「ちょっと雰囲気を変えて、色っぽい感じにしたい」という時、何を変えますか?
メイクや服装など、手段はいろいろありますが、ヘアスタイリストの津村佳奈さんによると前髪の分け方を変えるだけで実現できるそうです。
津村さんの著書「なぜか美人に見える人は髪が違う」141~144ページから、一部を抜粋してそのやり方などを紹介します。(この本は参考になりますよ!)
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髪型を変える≒印象を変える
津村さんは「髪型を変えることは印象を変えたいという願望の表れ」としています。
ときどき、サロンにきてくださる40代以上のお客様で「女っぽくしてください」とか、「色気のある感じにしてください」とオーダーしてくださる方がいらっしゃいます。
結婚も出産もして女性から母親になり、自分のことは二の次三の次という暮らしをしていると、ふと”女性らしさ”を取り戻したいと思うそうです。
こういった場合、本当は「髪型」を変えたいというよりは「印象」を変えたいんですよね。
「髪型を変えたいというより印象を変えたい」とは、多くの方が共感されるのではないでしょうか?「イメチェン」というやつですね。(死語?)
それでは具体的にどのような方法があるのでしょうか?
次のコンテンツで津村さんおすすめのやり方を紹介します。
印象を変える前髪の分け方 8:2分けがポイント
津村さんによると、髪によるイメチェンは分け方にコツがあります。
でも、印象なら自分でもけっこう簡単に変えることができます。
ヘアスタイルの中でも印象を大きく左右するのは前髪。だから、前髪の分け目を変えるだけで、ガラッと印象を変えることができるのです。
ポイントはアシンメトリーな前髪。左右非対称に分けることで、顔に陰影を出すことができます。
アシンメトリーな前髪は、ふとした瞬間に片側の目元だけが隠れ、表情が見えそうで見えない影を生みます。このうらはらさが色っぽさを引き出すポイント。
分量は7:3分けだと普通に見えてしまうし、9:1分けだと影が重たくなりすぎてしまうため、8:2分けくらいの配分がオススメ。
このスタイリングは簡単に実践できます。
いつも分けているのとは反対側の分け目に髪をもってきて、手ぐしでざっくりとかき上げると、分け目にボリュームが出て小顔効果も生まれます。
特別なスタイリング剤もいりません。毛流れをつくるだけなので、シアバターなどを小指にすこしだけとって手の平でよく伸ばし、その手で一回かきあげるくらいで十分です。
分け目がうまく決まらない、という方はこの方法を試してみて下さい。
なかなかいつもと違う分け目にはできないという場合は生えグセが影響しています。多くの人はつむじから時計回りに髪が生えている影響で、左か右に髪が流れるクセがあります。
その場合は、一度根元まで前髪を濡らし、クセの流れと反対の方からドライヤーを当てて乾かすことでクセの影響をなくし、フラットな状態にしてからシアバターなどをつけた手でかきあげれば、すんなりいうことをきいてくれます。
前髪の長さは、リップラインあると、とくに色っぽさを強調してくれます。
動くたびに髪が揺れて唇に視線を集め、エラなどの骨格やフェイスラインにも寄り添って輪郭をカバーする効果もあります。
本来人間の顔はアシンメトリー
いつも真ん中分けにしている方は、アシンメトリーに違和感を感じるかもしれません。
しかし人間の顔(および体)は本来アシンメトリーが普通です。
そもそも人間の顔立ちは、ほとんどの人が左右非対称。
どんな美人さんでもモデルさんでも、完璧に左右対称な方はほとんどいません。
(中略)
美容師の目から見ても、眉の高さ、目の位置、口角の上がり方や筋肉のつき方まで、ほとんどの方は左右で全然違っています
「アシンメトリーに慣れていない自分」こそが、印象を変えるということ。
ここは思い切って挑戦してみましょう。
色気が欲しい時 左右どちらを隠す?隠し方で印象の違い
顔がアシンメトリーなのは、パーツの違いだけではありません。
与える印象も左右で違いがあります。
一説には、左半分の顔は感性を司る「右脳」、右半分の顔は理性を司る「左脳」がコントロールしているからと言われていて、そのために左右の表情にもちょっとした違いが生まれと言われています。
一般的には左半分の顔は甘さや柔らかさが出て、右半分の顔は知的で大人っぽい印象を与えるそうです。
(中略)
ということは、「色気が欲しい」場合、甘さのある左側の顔を隠して、大人っぽい表情になる右側の顔を強調するのが正解。
つまり、8:2の自分から見て右分けのサイドパートがどんな人でもいちばん色っぽく見える髪型になるのです。
光のあたっている右顔はキリッとした表情なのに、揺れる前髪からのぞく顔はちょっとあどけないバランス、ぜひ鏡の前で試してみてください。
残った右前髪は耳にかけてピアスもしっかり見せると、より色っぽさが際立ちます。
逆に2:8で分けて左側の顔を見せると、甘い雰囲気になります。こちらはデートのときなどにオススメです。
その日になりたい印象に合わせて、左右の分け方を変えるのもアリですね!
前髪を変えるハードルが高く感じるなら、お休みの日に自宅で過ごす際にアシンメトリーを試してみてはいかがでしょうか。