美容インストラクター・立元智子さんが、自身の著書「肌浄化リンパマッサージ」で肌のターンオーバーや生理周期とスキンケアについて解説されています。

ケアの一環としてマッサージをしても、効果が感じられないため続かないという経験はないでしょうか?
 
洗顔する女性
 
立元さんによると、これは肌のターンオーバーサイクルが関係しているそうです。
 
また立元さんは生理周期によってケアのやり方を変えるべき、とも主張されています。
 
「肌浄化リンパマッサージ」20~21ページを参考にしています。 


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肌ケアはターンオーバーサイクルが一巡するまで続ける

肌のターンオーバーサイクルは、年齢を重ねるにつれて長くなります。目安は以下のとおりです。

20代 約28日
30代 約40日
40代 約55日
50代 約75日
60代 約100日

 
これはいわば「肌の入れ替え作業」なので、ケアの効果が反映される「入れ替え完了」まで続けなくてはいけません。
 
立元さんの解説です。

ターンオーバーは表皮の一番下の基底層で生まれた新しい細胞が、次第に肌の表面にまで押し上がり、古い角質がはがれ落ちることです。この新しい細胞は、血液やリンパから栄養を受け取って作られています。
 
つまり、マッサージによって肌のすみずみにまで酸素と栄養が行き渡れば、新しい細胞が活発に作られるようになり、健康的な肌が生まれるのです。
 
マッサージで”本当の効果”を実感するためには、少なくてもこの浄化サイクルがひと回りするくらいは続けてみてください。毎日続けるうちに、肌の内側から浄化が進み、肌質が改善されるはずです。
 
(太字は当サイトによるものです)

これはマッサージだけでなく、美容を意識した食事にも言えそうです。
 
肌に良いとされる栄養素を摂取しても、それが反映されるのはこれから作られる肌細胞です。
 
それが”表”に出てくるまでには少し時間が必要なので、すぐにやめてしまうのはもったいないですね。

生理の前後でケア方法を変える

立元さんは生理の前と後でケア方法を変えるべき、と主張されています。

肌の状態は生理周期で変わるので、時期によってケアを変えるのがベスト。
 
生理前の約10日間はデリケートな状態になるため、「守りのケア」を。
 
一方、生理後は溜め込んだ老廃物を排出する時期なので、浄化を促す「攻めのケア」を行いましょう。

「守り」「攻め」とは、具体的には以下のようになります。参考にしてみて下さい。
 
生理前の守りのケア
プロゲステロンの分泌量が増え、便秘やむくみ、肌荒れなどが起こりやすい時期です。体のすみずみにまで栄養が行き渡りにくくなるため、ていねいなケアを意識して。
 
洗顔はやさしく行い、保湿重視のスキンケアを行いましょう。肌に負担のかかるアンチエイジングケアや強いマッサージはNG。
 

 
生理後の攻めのケア
生理後はエストロゲンの分泌量が増え、肌は健康な状態に。溜め込んだ老廃物を排出し、栄養をどんどん吸収するため、積極的なスキンケアやマッサージを行うと効果的です。
 
美白やピーリングなどのプラスαのスキンケア、集中的なマッサージやエステなどはこの時期に行いましょう。