当サイトでは、女性の美容に関する情報もお知らせしています。
言うまでもありませんが、美容とは女性を美しくするためにあります。
「美しくする」というと、お肌にあれこれ施して、ケアを重ねて・・・とイメージしがちではないでしょうか?
これは確かに一面では正しいのですが、やりすぎには気をつけなくてはいけません。
具体的には
洗いすぎ
つけすぎ
ですね。
これらはかえってNGなことが多いのです。
やりすぎはなぜダメなのでしょうか?
皮膚科認定専門医・平田雅子医師は、皮膚科医として20年以上患者さんの肌を見てきました。その経験から強く感じることがあるそうです。
それは日本人の肌は「洗いすぎて弱くなっている」ということ。
洗顔料とぬるま湯で皮脂を洗い落とし、メークをする人はさらにクレンジングも欠かしません。平田医師によれば、これは本来持っている「潤いによって自らを守る力」を奪っているのです。
(平田医師の著書「水だけ洗顔で、一生美肌!」6~7ページより)
確かに「洗う」ことは、肌についた汚れや余分な皮脂を落とす行為です。
しかしそれは同時に、肌が自身を守るために分泌したものまで洗い流してしまっているとも言えます。
キレイにしようと思うあまりに洗いすぎてしまうと、肌の防御機能まで弱めている可能性があるのです。
もうひとつ、佐伯チズさんの著書から「トラブル肌のときほどシンプル・ケアを」というタイトルのコラムを紹介します。
文中の太字は当サイトによるものです。
いわゆる「化粧品依存症」の人に、口を酸っぱくして言ってきた言葉があります。
「きれいな肌を手に入れたければ、やらない勇気をもちなさい」
(中略)
私の持論は、「過剰なケアが肌を汚くしている」ということ。
肌も生き物ですから、きちんと自浄作用というものをもっているのです。過保護にするとかえってその機能を退化させてしまうわけです。
もっとも、外出するときには紫外線ケアをする、スポーツをして汗をかいた日には化粧水で肌を鎮静させるなどという基本的なケアは必要ですが、オイリー肌だからといって、2度も3度も洗顔したり、逆に肌が乾燥しているといって高価なクリームをむやみにつけるのは感心しません。
肌が悲鳴を上げているときこそ、お医者さまが問診をするように自分の肌と正面から向き合って、肌に必要なもの、不要なものを見極めます。
トラブル肌の人に限って、あれこれ肌につけたがりますが、そんなときこそ手を抜くこと。「押してもダメなら、引いてみな」の発想です。
そして、私がすすめる究極のスキンケアが「肌断食」。
これはある雑誌で特集を組んで大変な反響があったのですが、つまり「何もしない」というケアです。
これは常に肌を放ったらかしにするというのではなく、週に一度のペースで洗顔だけしかしない日をつくる。そうすると、肌が本来の力を取り戻して元気になるというわけです。
なぜ、私が肌断食をすすめるかというと、私がこれまでに多くの女性の肌を見てきて、お手入れを「やらない」人よりも「やり過ぎる」人のほうが、圧倒的に肌が汚いからです。
「美肌革命」17~19ページより。
もちろん、「何もせずほったらかしでいい」というわけではありません。
佐伯さんも指摘されているように、紫外線対策や洗顔、メイク落とし、乾燥している際の潤い補給、保湿などのケアは必要です。
ただしそれが過剰になっては、かえって害になることも理解しておくべきでしょう。
あなたがもしも「こんなにケアしてるのに、どうしても調子悪い」とお悩みなら、やることを少し減らしてみるのも良い選択肢ではないでしょうか。