当サイトユーザーさんの中にも、ニキビでお悩みの方がいらっしゃるかもしれません。
 
大人ニキビも含めれば、10代から30代以降まで幅広く発症します。
 
ニキビの対処法をネットで検索してみると、「つぶしたほうが早く治る」「つぶすなんて論外」と、全く対立した主張があるのに気づきます。
 
これはどちらが正しいのでしょうか?

ちょっと調べてみたところ、「ニキビの種類(進行度)によって対処が違う」ことがわかったので、内容をまとめます。二つの資料を参考にしています。

ニキビの「色」と進行度 「赤」は要注意!

まず、ニキビの種類と違いを簡単にまとめておきます。
 
・白ニキビ
毛穴の中に皮脂がたまり、毛穴がふさがっている状態です。炎症は起きていません。
 
・黒ニキビ
毛穴内部の皮脂が増えて毛穴が開き、表面の皮脂が酸化で黒ずんでいる状態です。毛穴はふさがったままですが、炎症は起きていません。
 
・赤ニキビ
毛穴の皮脂でアクネ菌が増え、周辺組織に炎症が起きている状態です。
 

 
一般にニキビは「白」→「黒」→「赤」の順で進行していきます。
 
「赤」まで進行しても、数が少なければそれほど気にする必要はありません。
 
しかし赤ニキビが顔全体で10個以上できてしまった場合は話が別です。すぐに皮膚科で診察を受けましょう。
 
この状態を、美容家の小峯貴子さんはこのように解説されています。

こうなると「健康強化ゾーン」に入る肌ですから、すべての肌トラブルの中で一番優先して対処しなければならない肌トラブルの一つです。
 
赤ニキビは肌の菌のバランスが極端に崩れている状態です。こうなると抗生剤などを使って菌自体をコントロールしてもらわなければなりません。
 
 (「今すぐ美肌習慣」105ページ)

毛穴の中にたまった皮脂は角栓(コメド)と呼ばれます。「赤」まで進行したら、角栓内にアクネ菌が繁殖しています。
 

 
この状態でニキビを潰してしまうと、周囲にアクネ菌を拡散させることになってしまいます。
 
そのため、赤ニキビはつぶしてはいけません。
 
それでは、白、黒の状態ではどうでしょうか?

白 黒ニキビはつぶしてケアを

当サイトとしては、
 
炎症が起きていない白、黒の状態では、角栓を出す(つぶす)ほうが回復が早い
 
と考えています。
 
アクネ菌は肌の常在菌で、「悪玉」というわけではありません。
 
ただし皮脂(油分)が好物なので、皮脂が多いと盛んに繁殖します。(クリームなどの油分もアクネ菌の栄養になります)
 
なので白や黒の段階で角栓を出してしまって、アクネ菌の”繁殖源”をなくしてしまうわけです。
 
小峯さんの解説を続けます。

この段階では、角栓を物理的に押し出してしまったほうが炎症が起こらず、きれいになりやすいのです。
 
しかし、手で処理すると雑菌によって悪化する恐れもありますから、市販のコメドプッシャーを使うか、皮膚科で処置してもらったほうがよいでしょう。
 
(「今すぐ美肌習慣」104ページ)

コメドプッシャーはドラッグストアなどで販売されています。
 
美容家の佐伯チズさんは、著書でニキビの対処法を紹介されています。

1 ニキビとその周辺をアルコールを含む化粧水で雑菌を消毒する
 
2 指先でニキビ周囲を揺らすようにツイスト
 
3 ニキビを囲むように軽くピンチング
 
ニキビができたら、アルコールを含む化粧水をコットンに含ませてその部分だけを殺菌し、芯がある場合にはツイスト&ピンチングですばやく芯を出す。
 
さらにニキビ跡が色素沈着しないように、美白パックをしましょう。また、週に一回はスクラブ剤で角質ケアを。
 
(「美肌革命」79ページ)

 
「アクネ菌が皮脂を栄養にしているなら、とにかく皮脂を減らせばOKなのでは?」と考えてしまいますが、皮脂が少ない肌質の人でもニキビはできます。
 
ポイントは毛穴が塞がれてしまうかどうかです。
 
ニキビができる原因はいろいろあり、ひとつに特定するのは簡単ではありません。
 
※参考
大人ニキビ 原因と対策 使うべきコスメは
 
しかし、毛穴の塞がりが原因のひとつなのは間違いないので、まずはそれを予防しましょう。
 
角質層は水分が減ると硬くなり、毛穴が塞がれやすくなります。セラミドなどを適切に補充して肌の潤いキープします。
 
普段の洗顔に加え、週一回程度のピーリングなどを行えば毛穴詰まりを防ぎやすくなります。
 
暴飲・暴食を避け、規則正しい生活を心がけて体の免疫力を維持しましょう。