健康維持に理想的な食材をまとめて「まごわやさしい」と呼ぶのはよく知られています。

ま 豆類 
ご ごま・ナッツなどの種実類 
わ わかめ・コンブなどの海藻類 
や 野菜 
さ 魚(青魚) 
し しいたけ・きのこ類 
い イモ類



 
これと同じように、咀嚼の効果をまとめた言葉もあるのはご存知でしょうか?
 
それは「ひみこのはがいぜ」で、「卑弥呼の歯が良いぜ」とかけてあります。
 
意味するところは・・・
 
ひ 肥満防止 
み 味覚の発達 
こ 言葉の発達 
の 脳の発達 
歯 歯の病気防止 
が 癌の予防 
い 胃腸の働きを促進 
ぜ 全身の体力向上とストレス解消

 
といったものです。
うまいこと考えてありますね。
 
長くかむと食事の時間が長くなり、血糖値も上がって満腹感が得られるので食事量が減ります。結果的に、肥満防止につながります。
 
またあごの骨や筋肉が発達するため歯並びも妨げられず、同時に言葉を発するのに必要な機能も強化されます。
 
唾液も多く分泌され、消化が助けられるため胃腸をいたわることができます。さらに、唾液にはがんを防止する作用があります。
 
咀嚼運動は、まさに良いことずくめなのです。
 

 
「アゴを細くしたい」ということで、食事の時にあまり咀嚼しないという女性の話を聞いたことがありますが、これは全身の健康を考えれば勧められません。
 
噛むことは、消化活動の第一歩であり全身に影響を及ぼします。どんな健康関連記事を読んでも、「噛まないほうが良い」との主張はありません。
 
最近はやわらかい食品が多く、昔と比べると咀嚼回数は大幅に減っています。
 
時にはあえて歯ごたえのあるものを食べたり、一口あたり何回噛む、といった意識を持つなどして、よく噛む癖をぜひつけましょう。