美肌を実現するためのポイントはいろいろあります。
美容用品によるケアや食事など挙げられる中で、最も身近で頻繁に意識されるのは「光対策」ではないでしょうか。
太陽の光を全く浴びない生活はまずあり得ません。
しかも近年は紫外線以外の光線も肌に悪いとの主張もあり、なかなか厄介なようです。
光による悪影響を防いだり、軽減するのに役立つポイントをまとめてみました。
肌に優しいLCの日焼け止めの記事もご覧ください。
紫外線以外の光線にも要注意!
現代では紫外線が肌に良くないことは常識になっています。
光老化の原因として紫外線が長らく指摘されてきたわけですが、近年は紫外線以外の光も肌老化を引き起こすと警告されています。
東京女子医科大学の川島眞名誉教授によると、
太陽光のうち、これまであまり注目されていなかったブルーライトを含めた可視光線や近赤外線も肌に害を与える可能性があることが分かってきた。
そうです。
(日経ヘルス2018年10月号58~59ページを参考にしました)
これらの光は太陽光の約95%を占め、表皮や真皮を通過して肌の皮下組織にまで達します。
肌の奥深くまで届くこれらの光も、シワやたるみ、色素沈着の原因になっていると考えられているのです。
紫外線による日焼けの害は色白の人ほど受けやすいのに対し、可視光線による色素沈着は肌色が濃い人ほど影響を受けやすいのだそうです。
近赤外線とは可視光線と赤外線の間の波長を持っている光で、光老化を進めるだけでなく皮膚の硬化、皮脂腺の増加の原因となることが分かっています。
紫外線以外の光もかなりヤバいじゃないですか!どうやって防げばいいんですか?
実は可視光線や近赤外線は、現在流通しているほとんどのサンスクリーンではカットできないの。
えぇっ?それじゃ防げないんですか?
いやいや、対策はあるよ。要は体の「抗老化」、つまり抗酸化能力を高めればいいわけ。
つまりカロテノイドやビタミンC・Eといった抗酸化成分を含む食品やサプリを摂取すればいいの。
抗酸化といえば「若返り」やアンチエイジングの代名詞ですね。抗酸化物質の摂取は、紫外線による肌老化対策でも定番ですよね。
そうそう。
最近は、活性酸素を減らすための防御システムを高める成分もわかっていて、そうした成分を含むサプリも販売されているよ。
LC製品なら若々しい印象をアップするザクロエキスがそれに当たるかな。
ちなみに日本では、サンスクリーンを使ったことのない人が男性は70%、女性でも17%いるそうです。
「朝に日光を浴びると体内時計が整う」「太陽光は骨の生成を助ける」といったメリットがあるのも事実です。
とはいえ、日光を過度に浴びると肌老化を招いてしまいます。
屋外で長時間過ごす時はサンスクリーンを塗り、抗酸化成分を含む食品の摂取を習慣として、肌の健康をキープしましょう。
ビタミンC以外で紫外線対策となる物質
紫外線対策といえばビタミンCが代表的な成分ですが、それだけではありません。
おなじみの食品にも含まれている物質が幾つもあります。
以下にまとめます。
アスタキサンチン
アスタキサンチンは海洋生物にのみ存在する赤い色素で、ビタミンEの千倍の抗酸化力を持つといわれています。
一日の摂取目安量は4~6mgですが、アスタキサンチンの豊富なサケでも切り身で2切れは食べる必要があります。
習慣にするのが大変な場合は、配合されている美容用品やサプリをうまく利用しましょう。
単体よりも、他の抗酸化物質と一緒に摂取するほうが効果が上がります。
ビタミンCやポリフェノール、その他のカロテンなどと摂ることで、抗酸化力をさらにアップしましょう。
Lシステイン
美容用品でおなじみのLシステインは、イワシやブロッコリーなど様々な食品に微量ずつ存在しています。
代謝に関わる酵素を活性化させるので、体内の不要物や毒素の排出を助けます。
加えてメラニン色素の生成抑制、日焼け時の色素沈着防止といった働きもあります。
Lシステインは体内で生成されるアミノ酸ですが、加齢とともに減少していきます。
サプリなどで補給するか、Lシステインに変化するメチオニンを含む食品(大豆や鶏肉など)を食べるのがおすすめです。
その際はビタミンCと同時に摂取すると効果的です。
アルブチン
コケモモや梨などに含まれる植物性ポリフェノールです。
ハイドロキノンにブドウ糖が結合したものがアルブチンで、アルブチンも肌美容のコンディション維持に貢献します。
メラニン色素の合成に関わるチロシナーゼの働きを阻害し、シミやそばかすなどの発生を抑制します。
エラグ酸
ナッツ類やベリー類に多く含まれる抗酸化物質です。
活性酸素を除去する作用に優れるポリフェノールで、メラニン色素を作る酵素の働きを抑えます。
シミやそばかすの生成を抑制してくれますが、カテキンと併用すると効果が弱くなるので注意が必要です。
コウジ酸
日本でおなじみの「麹」から発見された成分です。
メラニン色素の生成を抑える働きがあります。
かつて発がん性が疑われた時期もありますが、その後の研究で安全性が確認されており、現在は各種製品に配合されています。
ちなみにメラニン色素による防御作用が働くのは、紫外線だけではありません。
物理的な刺激に対しても、メラニン色素が反応します。
「きつい下着を長期間つけていると締めつけられている部分が黒ずむ」という話を聞いたことはないでしょうか。これは紫外線に対する防御と同じ反応が、刺激に対して起きていると考えられます。