私の思い込みかもしれませんが、丸顔ってなぜか敬遠される風潮がありませんか?
「自分の丸顔をどうにかしたい」と思っているは女性多い印象があるのです。
丸顔であることに何らネガティブ要素はないのですが、引きしまった形の輪郭のほうが好まれるようです。
ヘアスタイリスト・津村佳奈さんが著書「なぜか美人に見える人は髪が違う」で、この件に言及されています。
どうしても丸顔が気になる場合の髪型についても解説があるので、136~139ページから一部を抜粋して紹介します。(この本はとても参考になりますよ!)
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実は丸顔じゃない人がほとんど!輪郭を確認するには
まずは、ちょっと意外な事実から。
津村さんによると、「自分は丸顔である」と考えている人が実際に丸顔であるケースは少ないのだそうです。
顔形も頭の形も千差万別なのは前にも書いた通りですが、不思議なことに、ほとんどのお客様は自分を丸顔だと思い込んでいます。
綺麗な卵形をしていても、ご本人は頬の丸みを気にして「この頬をスッキリさせたい!」と思っているのです。
どうしても気になるなら、自分で輪郭をチェックしてみましょう。
その際は髪をまとめる必要があります。
本来、頬の丸みは柔らかさや女性らしさを強調してくれるところ。個人的にはあまり気にする必要はないと思うのですが、面長な人であっても「頬が丸くて…」というお客様が多いので、自分では気になってしまう部分なのかもしれませんね。
自分で確かめたいときには、ヘアバンドなどで前髪をしっかり上げて、後ろの髪もすべてまとめて、まっすぐ鏡に向かって見てみてください。
自分の顔の輪郭をじっくり見る機会は案外少ないのですが、そうやって見てみると、きっとほとんどの方は卵形だと思います。
逆に頬の丸みを失うと老けて見える可能性もあるので、そうなったときの自分を想像してみてくださいね。
もしもあなたが丸顔を気にしているなら、一度じっくり輪郭を確認してみてはいかがでしょうか。
実は丸顔ではないかもしれませんよ。(そもそも丸顔でも何の問題もないのですが)
どうしても”丸顔”が気になるなら 髪型で対応
とはいえ、気になるポイントは本人にしかわからないもの。
対処法が知りたいという方のために、津村さんのやり方を紹介します。
まずは概要から。
それでどうしても「頬の丸みが気になる」という場合には、二つの解消法があります。
ひとつめはこめかみを隠すこと。つまり、前髪の横幅を縮めるのです。
基本的に美容師は、顔が卵形に見えることを理想として、顔まわりの髪をカットします。
たとえば面長さんなら、縦長の印象を和らげるために前髪をおろしたり、サイドにボリュームを出して横幅を強調します。
丸顔さんなら、長めにつくった前髪をサイドに流しておでこを見せ、縦のラインを強調します。
エラ張りさんなら、リップラインにレイヤーを入れて輪郭に動きを出すようにします。
どんな輪郭であっても全体を見たときに卵形に近づくように、足りないところは補い、はみ出た部分は隠すようにしているのです。
さらに詳しくは以下の解説をどうぞ。
こめかみを隠すだけで3割小顔に!
こめかみを隠す髪型は、丸顔のカバーにうってつけなのだそうです。
自分を丸顔だと思う場合は顔の横幅が気になっている状態なので、前髪の横幅は広くても黒目の外側まで。それより外側は、サイドの髪に含まれて見えるようにカットしてもらうといいでしょう。
こめかみを隠すだけで、3割小顔に見えます。
まとめ髪のときなどには、こめかみからおくれ毛を引き出せば、おくれ毛が頬骨にかかって骨格矯正のような効果もあり、顔の横で揺れる「縦のライン」で横幅をカバーすることができます。
ただし、ストレートの髪を出しても疲れて見えてしまう可能性もあるので、引き出したあとにスタイリング剤で束感を出して、軽く巻いておいた方がキレイに見えると思います。
顔まわりの毛先にレイヤーを入れる
丸顔をカバーする工夫のもうひとつがこちら。
丸い頬(と、ご本人が思っている)をカバーするもう一つの方法は、顔まわりの毛先に動きが出るようにレイヤーを入れることです。
レイヤーがない長い髪は重みでペッタリしてしまいますが、レイヤーを入れると短い髪に動きが出て、頬まわりの輪郭をカバーしてくれます。無造作に揺れる動きで輪郭も気にならずに自然に小顔の印象に。
これは頬のたるみが気になる人や、二重顎、エラを隠したいときにも使えます。
このやり方には注意点もあります。
ただし、頬まわりにレイヤーが入ることで、まとめ髪のときに拾えない短い髪の毛がパラパラと落ちてしまうという難点もあります。
お仕事で毎日スッキリとした印象のまとめ髪にしなくてはならない人には不向きと言えるでしょう。
最後に、津村さんのヘアスタイルに対する考え方を紹介します。
だれにとっても理想のヘアスタイルというのが、なかなか一つに絞れないのが難しいところですが、私は本来、どんな輪郭でもその人らしい美しさを強調することがいちばん素敵だと思っています。
頬が丸くても首がスッキリ長い場合は、おくれ毛なしでいさぎよくまとめ髪にした方が素敵に見えますし、目も口もすっきりした直線的な顔立ちなら、頬の丸みで優しさが出せるので、頬を見せた方がいいかもしれません。
顔もヘアも切り離せないからこそ、一人ひとり素敵に見えるヘアスタイルは違うもの。
マイナスを隠すことを研究するより、自分のプラスを目立たせるようなヘアスタイルを研究することをオススメします!