髪型をいろいろ試したい方であれば「アイロン使うのめんどくさい」「パーマかけようかな?」と考えたことが一度はあるのではないでしょうか。
アイロンとパーマ、どちらが良いのかはなかなか難しい問題です。
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なぜか美人に見える人は髪が違う 髪が変わると顔も変わる【電子書籍】
ヘアスタイリストの津村佳奈さんが、著書「なぜか美人に見える人は髪が違う」でこの件を解説されています。
同書の128~131ページから、一部を抜粋して紹介します。(この本は参考になりますよ!)
キレイさ 傷みの少なさでアイロンのほうが優れている
「髪をキレイに見せてくれるかどうか」を基準とするなら、選ぶべきはアイロンなのだそうです。
「いつも綺麗な巻き髪でいたい」「アイロンを毎日使うのが大変だからパーマをかけたい」というオーダーはうちのサロンでも多いのですが、パーマとアイロンのどちらが髪を綺麗に見せるかといったら、実はアイロンです。
アイロンは手間がかかりますが、熱をかけて巻くためにツヤが出てキレイに見えるんです。
そして傷みが少ないのもアイロンです。
もちろん、パーマもアイロンも基本的には髪を乾燥させてしまうもの。それが傷み、パサつきにつながってしまうのは一緒です。
でも、実はパーマをかけている人の方が、髪が傷みやすいんです。
なぜなら、パーマの場合は濡れたときにいちばんウエーブが出て、乾くと少し伸びるため。
すると、ほとんどの方は朝起きると髪を濡らして、そこにムースやワックスをつけて外出します。つまり、髪が濡れたまま外出することになるのです。
半乾きの髪のまま外出するということは、キューティクルが開いたまま髪を乾燥させることになり、髪の内部の水分がどんどん蒸発して乾燥し、ツヤが出なくなってしまいます。毎日これを繰り返すと、髪はどんどん傷んでしまいます。
その点、アイロンは髪を乾燥させた後で巻きますから、正しく使えばキューティクルも開くことなくツヤを出せるのです。
理想は毎朝巻くこと 忙しくてムリならデジタルパーマを
最も理想的なのは朝から軽く巻くことです。
巻き髪でありながらツヤも維持したいという場合、私ならきちんと乾かしたうえで、毎朝軽く巻くことを提案します。
朝、アイロンで好みの具合に髪を巻いたら、仕上げにドライヤーで冷風を当ててあげると、一気にキューティクルがキュッとしまりますから、カール感も維持しやすくなります。
それに、ドライヤーの風で根元から自然にカールをほぐすことで、適度にカールがくずれ、抜け感も出せます。
朝は忙しいので巻く時間はない、パーマはかかりにくいという場合はデジタルパーマもチェックしてみてください。
でも、「アイロンならカールもキレイに出るけど毎朝のアイロンはどうしてもムリ!かといってパーマもかかりにくい」という人の場合は、パーマの「薬剤の力」では曲がらないけど、「熱の力」なら曲がる、という髪ですから、デジタルパーマが向いていると思います。
デジタルパーマは熱の力で髪を理想の形に結合して形状記憶させるものなので、髪によってはかなりしっかりとした形状記憶になります。
ですから、自髪がストレートの人がきつくかけると、やっぱり伸びてきたときに違和感を感じさせてしまいますので、カールの大きさやパーマの強度については、よく美容師さんと相談してくださいね。
パーマをかけた後の注意点もあります。
また、パーマをかけたときにはくれぐれも半乾きの髪では出かけないよう、完全に乾かしてから油分を補ってあげるようにしてください。
シアバター系のスタイリング剤はもちろん、時間がないなら顔につけた乳液の残りでもいいので、少しでもつけてあげると髪の保護になっていいですよ。
津村さんのオススメはアイロン スタイルの変化や傷みの少なさから
津村さんの個人的な意見としては「アイロンがオススメ」です。
このように、パーマとアイロンのどちらを選ぶかは、髪質や生活スタイルに大きく左右されます。
ただ、美容師である私の個人的な意見では、アイロンを使えばストレートも巻き髪も楽しめるし、パーマよりは髪を傷めにくいことは確か。
一度傷んだ髪は切る以外の方法はありませんから、ツヤを楽しむためにはできるだけダメージを避ける選択をした方が、いろいろなスタイルを楽しめると思います。
それに、ストレートもくるくるの巻き髪もふんわりニュアンスのワンカールも、ファッションにあわせて自由自在に楽しめたら、洋服の幅も広がるし、伸びてきたときもリカバリーがしやすいように思います。
アイロンは手軽に印象を変えることができます。
ちなみに初心者の方は32ミリのアイロンが一番使いやすいと思います。
表面の毛先を巻くだけでかなり印象が変わりますので、試してみてください。
毛先を少し巻いただけで、恋が始まったお客様もいたくらい、印象が変わりますよ!
現在パーマをかけていて何の不満も感じなければ、もちろんそのままで問題ありません。
しかし「もうちょっとこうしたいな」といった変化をつけたいと感じる機会が多ければ、アイロンも検討してみてはいかがでしょうか。
手間はかかりますが、自分の好きなスタイルを作るためと思えばそれほど苦にはならないかもしれませんよ!