美容アドバイザー・佐伯チズさんの著書を読んでいると、佐伯さんが「自分の手のひらは最高のメイク道具」と強調されているのをたびたび目にします。
例えば、「美肌革命」の11ページではこのように解説されています。
大いに活用していただきたいのがご自分の「手のひら」と「指」です。
化粧品は手のひらにのせて、いったん両手を合わせて温めてから使えば、肌への浸透がよくなり、効果は2倍にも3倍にもなります。
また、手のひら全体で顔を包み込めば、化粧品と体温がスチームアイロンのようになって、肌のキメを驚くほど整えてくれます。
また、指は肌をプッシュして血行をよくしたり、化粧品を毛穴にプチプチと入れ込んで肌の奥に浸透させたり、シワをのばすマッサージでも活躍します。
こういったこともお金のかからない、「0円のケア」です。
同書の17ページにも「何といっても最高の道具はあなたの『手のひら』と『指』です」とあり、佐伯さんが手のひらの有効性を重視されているのがわかります。
要は上の女性のように、手で自分の顔を覆ってあげるのは美容に良い実感が得られるということです。
この考え方はスキンケアセラピストの小峯貴子さんも主張されていて、お宝光線という言葉を使われています。
小峯さんの著書「今すぐ美肌習慣」の解説です。
美習慣 仕上げは手を添えて
私たちの身の周りのものや私たちの体からは、”遠赤外線”が出ています。特に手のひらから出ているものを、私は”お宝光線”と呼んでいます。化粧品をつける時には、手のひらで顔を覆うように包み込んで、”お宝光線”をお肌にあててみましょう。
毎日続けることで肌の状態に大きなメリットが生まれます。
(16ページ)
「光線」というとオカルトなイメージがありますが、つまりは”遠赤外線”であり、ちゃんと根拠のあることです。
もう少し平たくいえば、佐伯さんが書かれているように「温める」ということです。
小峯さんの解説を続けます。
若い肌は化粧水を始めとする化粧品の取り込みがとてもよいのですが、年齢を重ねていくと、徐々に化粧品の取り込みが弱くなっていきます。
そこで、それを防ぐためにイラストのように、化粧品をつけたら、その後手を添えましょう。これにより、肌の表面にある化粧品が、手のひらから放射された遠赤外線のエネルギーの力で基底層に届けられます。
ちなみに物質を温めるエネルギーをもつ遠赤外線は、目に見えない光です。この光を先にもいいましたが、私は”お宝光線”と呼んでいます。
この”お宝光線”の力はとてもすばらしく、化粧品をつけた後に「手を添える」というただそれだけの手技が皆さんができるハンドテクニックの中で、最も簡単で効果的なものとなります。
特に化粧水は”お宝光線”の力が不可欠です。もちろん美容液や乳液、クリームをつけた後なども「手を添えて」”お宝光線”を活用しましょう。
どんなに良い高級化粧品を使っていたとしても、手のひらを使うか使わないかで、最終的に格段の違いが出てきます。
(52~53ページ)
手を当てる=”お宝光線”のスゴさが何となく感じられませんか?
朝からじっくり手を当てている時間はなかなかありませんが、夜にメイクを落とした後のケアであれば、”お宝光線”の時間をとりやすいのではないでしょうか?
入浴中あるいはお風呂の後にでも、プエラリアジェルやネムリヒメを塗った場所にじっくり手を当ててみてはいかがでしょうか。(「メイクを落とすのも億劫なほど眠い」という日もありますけど・・・)
これから乾燥が気になる季節です。
顔に限らず乾燥や荒れが気になる場所を、あなたの「最高のメイク道具」でじっくりいたわってあげて下さい。